手元の退職金の運用を始める前に、本(書籍)で勉強したい。
ネット社会の現代、個人ブログやSNSなどにて無料で投資関連情報を得ることは容易にできますが、本(書籍)の強みは1冊で体系的に退職金運用を学べることです。
そこで本サイトの管理人である佐々木達也(ささきたつや)が今回は退職金関連本(書籍)を以下3つの投資者属性に分け、3冊ずつおすすめの本を読み進めて頂きたい順にまとめていきます。
これから、退職金運用に関して本で学びたいとお考えの方は必見ですよ。
属性 | こんな人におすすめ |
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>>運用はプロにおまかせしたい人に読んで欲しい3冊 | 退職金の運用は可能な限り、闘志の得意な第三者に任せたい。 |
>>自分で積極的に運用したいとお考えの人向けの3冊 | 退職金は株式や不動産などで、積極的に自己運用したい。 |
>>投資のイメージがまだ掴めていない人はこの本を! | まだ退職金の運用をどうするかイメージができていない。 |
【属性1】運用はプロにおまかせしたい
退職金運用の勉強や実際のトレードにかける時間がない。または、自己投資する自身がない。
そんな方におすすめなのが、退職金運用の投資のプロにお任せする方法です。具体的には投資信託やヘッジファンドなど金融商品へ投資し、その後の運用は運用会社の投資のプロに丸々お任せします。
その後の運用状況はレポートで確認でき、解約のタイミングのみ見計らうだけで手間いらずで投資できます。
以下、そんな退職金運用はプロにお任せしたいとお考えの方が読みたい書籍を3冊読むべき順に紹介します。
1冊目.ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド
ほったらかし投資術インデックス運用実践ガイドは、投資信託という金融商品へ毎月少額から少しずつ投資を続け、長期的に資産をすくすくと育てていく投資方法について詳しく解説されている書籍です。
ほったらかし投資術という名の通り、基本的に毎月の自動積立設定さえしてしまえばその後は手間いらずで投資できるので退職金の一部を少額から長期・安定運用したいとお考えの方は一読したい退職金運用書籍ですね。
本書を読んでその投資法に共感を抱いた方は、著者の山崎元氏、水瀬ケンイチ氏の他書籍も読んでみるとより理解が深まりおすすめです。
読むべき理由
- 月々少額から資産運用を行う金融商品、投資信託を知る
- 資産運用をプロ任せにする方法を知る
序章 人はどのようにしてインデックス投資家になるか
第1章 さっそく、始めてみよう!
第2章 一歩先行くあなたへ
第3章 商品ガイド編
2冊目.富裕層のためのヘッジファンド投資入門
富裕層のためのヘッジファンド投資入門は、ヘッジファンドという富裕層向けの金融商品への投資方法について綴られた書籍です。
まとまった資産を預けるだけでその後の運用は投資のプロに丸々お任せできるヘッジファンド投資の概要~運用成績、投資のメリットまで1冊に濃縮されています。
高額資産の運用を丸々プロ任せにする方法について体系的に理解できるので、是非退職金運用関連本の2冊目として是非読んでおけるとよいでしょう。
読むべき理由
- まとまった資産の運用法、ヘッジファンドの概要を知る
- 資産運用をプロ任せにする方法を知る
はじめに
第1章 なぜ富裕層はヘッジファンドに殺到するのか?
第2章 ヘッジファンドの正しい買い方と、リスクと仕組み
第3章 検証 ヘッジファンド以外の投資商品との比較
第4章 2000万円から買える 年利回り10%以上の厳選ヘッジファンド
第5章 誌上相談会 3人の富裕層の具体的なヘッジファンド活用事例
おわりに
3冊目.入門 社債のすべて-発行プロセスから分析・投資手法と倒産時の対応まで
上記投資信託・ヘッジファンドの運用と合わせてぜひ取り組みたいのが、比較的低リスクな債券での運用。
本書籍では、債券の中では比較的高利回りな社債の概要~投資方法までがまとめて解説されています。
基本的には発行元が倒産さえしなければ購入し、満期を待つだけで元本に利息がついて戻ってくる債券は是非リスク運用と合わせて退職金の投資先として検討したいですね。
読むべき理由
- リスク逃し先として、債券の運用方法を知る
第1部 基本編
第2部 投資編
【属性2】自分で積極的に運用したい
続いては、退職金の運用は株式投資や不動産などで自己運用したいとお考えの方が読むべき書籍を3冊読み進めたい順に紹介します。
まとまった資産を自己投資する場合は、小手先の技術だけでなく「投資」というものを俯瞰して理解しておくことが重要ですよ。
1冊目.史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵
米国有名投資家ウォレーン・バフェット氏の投資ポリシーを、本書一冊で効率よく理解することが出来ます。
基本的には、バフェット氏の過小評価されている優良企業の株を長期保有する「バリュー株」投資の有効性が繰り返し綴られています。
投資を行う上で、長期的にリスクを抑えた運用を行うという考えは大前提として身に染み込ませておきたいポイントですのでまず本書から読み進められることをおすすめします。
読むべき理由
- 失敗しない投資マインドを知る
リッチになる方法と、リッチでいつづける方法
ビジネスの覚悟
恩師を持つこと
学ぶとは何か
リーダーの条件
あなたが避けるべき人々
分散投資をしない理由
規律正しさ、思慮深さ、忍耐強さ
強欲の罠
売り時と去り時
注意すべきあやまち
あなたの能力範囲
あなたが支払う価格
株式市場の愚かさを利用せよ
2冊目.世界一やさしい 株の教科書 1年生
投資の王道株式投資で退職金運用を行いたいとお考えの方は、まずは世界一やさしい 株の教科書 1年生を読み株式投資の基本を体系的に学ぶのがおすすめ。
本書内では一見複雑な株式投資がシンプルにルール化されており、読んだその日から実践できるような再現性の高い内容となっているので是非一読の価値ありです。
動画の付録もあるので、本だけでは理解できるか不安という方も安心の一冊となっています。
読むべき理由
- 株式投資の概要を知れる
- 銘柄選びの具体的な方法を詳しく知れる
0時限目:そもそも株式って何?
1時限目:すべての投資の考え方
2時限目:タイミングを見極めるためのテクニカル分析入門
3時限目:「すぐ買う」「すぐ売る」を実践する
4時限目:「買い」を極めれば、チャンスが最大化する
5時限目:「売り」を極めれば、チャンスが最大化する
6時限目:いい銘柄を絞り込むテクニックファンダメンタル分析
7時限目:銘柄はどこで仕入れて、どう管理するのか
3冊目.初心者から経験者まですべての段階で差がつく!不動産投資 最強の教科書―投資家100人に聞いた!不動産投資をはじめる前に知りたかった100の疑問と答え
退職金というまとまった元手で、不動産投資をお考えの方におすすめなのが初心者から経験者まですべての段階で差がつく!不動産投資。
不動産投資初心者でも物件選びのコツからその後の管理方法をまでを1冊でまとめて学ぶことが出来ます。
一見難しそうな不動産投資ですがQ&A形式でわかりやすく綴られており、初心者の方でも抵抗感なく読み進めていくことが出来ますよ。
読むべき理由
- 不動産投資の概要を知れる
- 不動産投資の実践方法を順序立てて細かく知ることが出来る
はじめる前に「本当に知っておきたい基本中の基本」は?
誰も教えてくれなかった「物件選びの本当のコツ」は?
ここが肝心!「お金を借りるための知恵と技術」は?
がっちり稼げる!「賃貸経営」の極意は何か?
投資の成否を分ける「物件の手放し方」の秘訣は?
真の不動産投資家になるための「心の鍛え方」は?
【属性3】投資のイメージがまだ掴めていない
もし、まだ退職金をどう運用したいか全然イメージができていないという方は以下の4冊の書籍のうち興味の持てそうなものを1つ読んでみましょう。
退職金をどう投資すべきか?そもそも投資というのはどう行うべきなのか?投資の基本から実際の投資方法のアイデアまで、1冊でまとめて学ぶことが出来ます。
1冊目.55歳からでも失敗しない投資のルール ーー世界の超富裕層は、なぜこの基本を大切にするのか?
投資で失敗しても労働により資産額を回復できる20代と、引退後または引退を目前としている50~60代に最適な資産運用は異なります。
55歳からでも失敗しない投資のルールでは、55歳以上の投資者がセカンドライフを充実させるためにどのように投資と向き合っていくべきかについて体系的に学ぶことが出来ます。
ご自身のライフステージに合わせた投資方法や、心構えについて学びたい方は本書を選択されると良いでしょう。
読むべき理由
- ライフステージに合わせた投資法、心構えについて学べる
- 金融機関の営業マンに流されないくらいの投資に関する知識づけを行える
第1章:金融機関に相談する前に知っておきたいこと
第2章:資産運用で成功するためのマネーリテラシー
第3章:50、60代にお勧めの資産運用手法
第4章:投資に失敗しないためのケーススタディ
2冊目.父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え
父が娘に向けて伝えるをコンセプトに、投資とは何か?どう向き合っていくのが良いかを子供でもわかるよう噛み砕いて説明してくれています。
若い頃に投資について学ぶ機会を得られなかったという方は、本書から手にとって投資を一から無理なく学ばれることをおすすめします。
投資は難しいとお思いの方も、本書を読めばきっと投資って意外とシンプルと感じられるはず。
読むべき理由
- 投資の基礎が子供でもわかるよう噛み砕いて書かれている
1:オリエンテーション
2:資産形成の最強ツールをどうコントロールするか
3:なぜ、ほかの投資はよくないのか
4:たどり着いたあと、何をするか
3冊目.マンガでまるっとわかる! 投資信託の教科書
投資信託って何?そんな方にまず読んでいただきたいのが、マンガでまるっとわかる! 投資信託の教科書。
投資初心者が真っ先にアクセスしがちな金融商品である、投資信託。
これからさまざまな投資商品を検討する上で、一番大衆的である投資信託について知ることで「投資とは何か」を間接的に理解することが出来るでしょう。
読むべき理由
- 投資の基礎が、子供でもわかるよう噛み砕いて書かれている
巻頭特集:投資信託の魅力ベスト5!
1:投資信託の仕組みを知ろう
2:投資信託の基本ルールをおさえよう
3:商品知識を身につけよう
4:投資信託を始める前に必要なこと
5:購入・運用のコツをつかもう
6:投資の失敗を回避!安定した投資信託ライフをめざそう
4冊目.図解でわかる 14歳からのお金の説明書
投資はおろか、お金について今まで考える機会に恵まれなかったという方はまず図解でわかる 14歳からのお金の説明書から手にとって見ると良いでしょう。
我々の生活の中でお金はどう回っているのかを知ることで、そのお金の流れを利用して上手に投資することが出来るでしょう。
金融に関しては基礎が大切。お金とは何か?を理解することで、その後の投資の勉強も大変スムーズに進めることが出来ますよ。
読むべき理由
- 投資の基礎が、子供でもわかるよう噛み砕いて書かれている
巻頭特集:投資信託の魅力ベスト5!
part1 お金の基礎知識
part2 暮らしとお金
part3 日常のお金の使い方
避けたい退職金運用情報収集方法
退職金運用関連の情報集めは本(書籍)だけでなく、ブログや本、または外部主催のセミナーへの参加などその方法は他にも様々存在します。
そこで以下、退職金運用関連情報集めで絶対に避けたい情報収集方法を3つまとめてみます。
1.金融機関の営業マンの話を鵜呑みにする
退職金が口座に入金されると、金融機関の営業マンから「低金利な普通預金に預けておくより、お得な運用プランがありますよ」なんていうお誘いの電話がかかってくる人も多いはず。
そんな言葉に惹かれて、窓口に行ってみたらセールスの猛攻撃で気づいたら割高な手数料のファンドを購入させられていたなんてことも。
金融機関の職員はお金の専門家である反面、自社に利益をもたらす営業マンの側面を持っていることを忘れてはいけません。
金融機関に相談に行かれる前には、本などで投資の基本を勉強したりやご自身のしたい退職金運用のイメージをある程度固めておくことで、営業マンのアドバイスの妥当性やご自身への相性を冷静に判断できるでしょう。
2.特定のインフルエンサーの話を盲目的に信じる
日頃からSNSの利用をされている方の中には、一人のインフルエンサーの発言に強い共感を覚えているかたもいるかも知れません。
ご自身のファッションに一人のインフルエンサーの影響を受けるのは構いませんが、お金、大切な退職金の運用先となれば話は別です。
投資の基本は「分散投資」。情報収集も1人の個人の発信する内容を盲目的に信じるのではなく、複数の人や機関の発信内容を把握した上で総合的に自身の投資先を決定すべきでしょう。
3.メリットだけを耳に入れる
高利回り!そんな甘い文句に惹かれて退職金を投資をしたが、実際には手数料が高額で手元に残るお金は微々たるものだった…そんな後悔をしている人も多いよう。
この世の中にリスクがない投資先はありません。大きなものから小さなものまで、投資においてリスクは絶対に存在します。
投資リスク例
- 価格変動のリスク
- 流動性のリスク
- カントリーリスク
- 天災のリスク
投資においてリスクを把握することは大切。リスクについて知ることでご自身が取れるリスクレベルを超えた投資を防止できるだけでなく、事前に投資リスクに影響を受けないよう対策をすることができます。
退職金運用関連本を読んだら実践してみよう!
ここまで、退職金の運用を始める前に是非読んでおきたい退職金運用関連本を投資者属性別にまとめてきました。
退職金運用に役立つ本を読み投資に対する知識をつけるのも大切ですが、投資の世界は経験が物を言う世界。
本での知識づけが終わったら、まずは練習がてら少額から投資を始めてみると良いでしょう。
はじめからご自身一人で投資を行うのが不安だという方は、冒頭で紹介した投資信託やヘッジファンドなどプロに運用をお任せできる投資法から無理なく始めると安心ですよ。