九州地方にお住いの方には馴染みの深い福岡銀行。
普段からご利用されている方なら、退職金の運用も福岡銀行でと考えるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、残念ながら福岡銀行では退職金定期預金などは無いようでした。
そこで本記事では、福岡銀行の定期預金プランの中から退職金定期預金に代わるおすすめのプランや、退職金運用におすすめのその他の運用先について解説していきたいと思います。
では早速、退職金の運用におすすめの商品について確認していきましょう。
福岡銀行には退職金定期預金は無い
福岡銀行のホームページを隅々まで拝見しましたが、退職金の運用におすすめの退職金定期預金プランなどは無いようでした。
以前は退職金専用の特別金利定期預金があったようですが、現在は取扱いがありません。
一昔前は当たり前にあった退職金専用の定期預金プランですが、福岡銀行と同様に取扱いを中止している金融機関が増えています。
国のマイナス金利政策などによって、高金利の預金を設定するのが難しくなったからですね。
退職金定期預金プランはありませんでしたが、福岡銀行で退職金運用におすすめの商品をいくつかピックアップしてご紹介しますね。
2023年11月以降、「マイナス金利解除」に伴い大手銀行を筆頭に定期預金の金利引き上げを開始しました。福岡銀行に関しても、普通預金・定期預金ともに利上げを実施。本記事は福岡銀行の最新の金利を掲載しています。
【退職金運用】福岡銀行の定期預金
退職金は安全資産にと考えている方におすすめなのが定期預金ですよね。
昔のように高い金利がつく商品はなく、福岡銀行もメガバンクと同じような金利設定となっています。
種類が3つありましたので、比較しながらプランを見て行きましょう。
円定期預金
金額が1000万円以上の自由金利定期預金、300万円~1000万円未満のスーパー定期300、そして300万円未満のスーパー定期と金額によってプランが別れています。
福岡銀行の円定期預金の金利は0.125%~0.350%。
期間が長くなればなるほど金利が高くなります。
福岡銀行も「マイナス金利解除」に伴って金利が上がったとは言え、ローリスクな一方で運用効果としてはかなり薄いものになるということを覚えておきましょう。
インターネットバンキング:円定期預金の金利
福岡銀行ではインターネットバンキングでの預金も受け付けています。
インターネットバンキングの場合も円定期預金の金利は対面式の場合の金利と同率です。
ただしインターネットバンキングの場合は、自由金利定期作成は1,000万円のみ・預入期間は1年以内となるとのこと。
対面式よりやや自由度が低くなるという点に留意すると良いでしょう。
【退職金運用】福岡銀行の外貨預金
円建ての定期預金はやはり金利も低く、運用効果はほとんどないと言えるでしょう。
しかし外貨であれば、円貨よりも良い条件で運用できる可能性が高まります。
・他通貨を保有することで分散投資の効果も
為替の上下によっては解約時に損失となることもありますが、為替がまた戻るまで保有できるため、急がない方には外貨預金もおすすめかもしれないですね。
福岡銀行で外貨預金に預けた場合の金利条件などを確認して見ましょう。
外貨預金(スーパー外貨定期預金)
福岡銀行で取り扱う通貨は、米ドル・ユーロ・豪ドル・NZドルの計4種です。
ユーロは外貨預金に伴うリスク(為替変動による元本割れリスクなど)がある割に利回りが円定期預金より低いため、退職金の運用にはあまり向いていないと言えるでしょう。
ここでは米ドル・豪ドル・NZドルに絞ってご紹介します。
米ドル
他行に比べ、米ドルの金利は比較的高め。
とはいえ対面型の銀行は人件費や店舗にコストがかかるため仕方ありませんが、1年未満の預け入れの金利はネット銀行の金利の高さには叶いません。
(住信SBIネット銀行米ドル定期預金の場合:1か月2.000%、3カ月3.500%、6か月4.300% 、1年以降は福岡銀行とあまり変わらず。)
豪ドルやNZドルの金利条件についても確認してみましょう。
豪ドル・NZドル
豪ドルとNZドルは、現時点で同一の金利となっています。
期間と金額によって金利が変わることはないようです。
米ドルと異なり、期間は長くて1年となっています。
豪ドル・NZドルは為替の動きが米ドルに比べると激しい傾向にあるため、短めに設定しているのでしょう。
短期間であっても、米ドルの方が金利が良いため、まとめて預けるなら米ドルにし、すでに米ドルをお持ちの方は豪ドルやNZドルへの分散投資を検討しても良いかもしれません。
インターネットバンキング:外貨預金の金利
インターネットバンキングの場合も外貨預金の金利は対面式の場合の金利と同率です。
米ドル
豪ドル
NZドル
ただし以下のような制限もあり、対面式よりやや自由度が低くなるという点に留意すると良いでしょう。
- 1取引あたりの取引限度額:
100通貨単位以上、10万通貨単位未満(1通貨・1日あたり) - 1日あたりの取引限度額:
10万通貨単位未満(1通貨・1日あたり) - 預入期間:
1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年
ここまで、福岡銀行の円預金・外貨預金について見てきました。
ここからはもう少し運用効果が期待できる投資信託についてご説明いたします。
【退職金運用】福岡銀行の投資信託
投資信託は銘柄さえ選べば、運用の専門家が代わりに運用してくれるため、初心者でも取り入れやすい投資商品と言えます。
まずは投資信託のメリット・デメリットについて確認して見ましょう。
・運用はプロがおこなってくれる
・分散投資が可能
運用商品ですので、相場の状況や景気の循環によってパフォーマンスが異なります。
また、投資信託は上手に選ぶことができれば、効率的な運用が叶いますが、考えなしに選んでしまうとコストばかりがかさむことにもなりかねません。
福岡銀行でおすすめの投資信託をご紹介する前に、投資信託を選ぶ際の注意点についてご紹介いたします。
- 手数料が安い
- 純資産額が低すぎない(50億円以上が理想)
- 納得できる投資方針やリスクの取り方であるか
投資信託は、プロが代わりに運用してくれるため運用にかかる手数料などを投資家側で負担する必要があります。
この手数料が高いとパフォーマンスがコストに負けてしまい、運用効果がうまく得られない可能性も。
購入手数料がゼロのノーロード型投資信託や、信託報酬(管理にかかるコスト)が低い投資信託を選ぶのがポイントと言えます。
また、投資信託自体の規模も重要です。
規模が小さいものを選んでしまうと運用が効率的に行われなくなるだけでなく、投資信託自体の存続も危ぶまれます。
純資産額は少なくとも50億円以上のものが選べると良いでしょう。
さらに、ご自身の投資意向やリスク許容度に合わせて商品選びをすることが大切です。
次の章では、福岡銀行で購入できる投資信託を投資対象別にご紹介致します。
おすすめの投資信託
福岡銀行には現在、約370件の投資信託の取り扱いがあります。
地銀で取り扱う投資信託の数としては平均的と言えるでしょう。
この中からコスト・規模などをふまえて3つピックアップしてみました。
- 日本株式:eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)(三菱UFJ国際投信)
- 外国株式:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)(三菱UFJ国際投信)
- バランス型:eMAXIS Slim(バランス8資産均等型)(三菱UFJ国際投信)
コストに重点を置いてサーチしたところ、同じシリーズからの選出となりました。
また、ご紹介する投資信託は全て福岡銀行のインターネットバンキング専用となっております。
窓口での購入はできませんのでご注意ください。
では、それぞれの銘柄について見ていきましょう。
日本株式:eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)(三菱UFJ国際投信)
こちらの投資信託の投資対象は、国内株式です。
TOPIXに連動するような投資成果を目指して運用されています。
購入手数料はゼロ、信託報酬は年率0.143%と、福岡銀行で取り扱いされている投資信託の中では比較的低コストであると言えるでしょう。
外国株式:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)(三菱UFJ国際投信)
こちらの投資信託の投資対象は、対象インデックスに採用されている米国の株式です。
S&P500指数に連動するような投資成果を目指して運用されています。
購入手数料はゼロ、信託報酬は年率0.09372%と、福岡銀行で取り扱いされている投資信託の中ではかなり低コストなファンドであると言えるでしょう。
バランス型:eMAXIS Slim(バランス8資産均等型)(三菱UFJ国際投信)
最後にご紹介するのは、同じシリーズから出ているバランス型タイプの投資信託です。
投資対象は国内株式、先進国株式(日本除く)、新興国株式、国内債券、先進国債券(日本除く)、新興国債券、国内REIT、先進国REIT(日本除く)の全8種で、それぞれ12.5%ずつ均等に投資するよう設定されています。
1つの資産に偏ることがないので、大きな値崩れなどからも守りやすく、中長期的に資産成長を目指すことができるでしょう。
購入手数料はゼロ、信託報酬は年率0.143%と、やはり福岡銀行で取り扱いされている投資信託の中では比較的低コストです。
ご紹介した投資信託は、インターネットバンキング専用ですので、まだインターネットバンキング用の口座をお持ちでない方は口座開設を先に行う必要があります。
さて、ここまでは投資商品についてみてきました。
もちろん退職金を定期預金や投資信託などで運用する人もいらっしゃいますが、まとまった資金を活用して保険を組まれる方も多いと言えるでしょう。
次の章で、福岡銀行で契約できる保険の種類についてご説明致します。
【退職金運用】福岡銀行の保険
ある程度の保障をつけて運用できるのが、保険の良いところですよね。
まずは退職金を保険にする場合のメリット・デメリットについて確認してみましょう。
・病気や介護に備えることができる
・受取人を指定してお金をのこすことができる
・大きなリターンは見込めない
保険は目的に合わせて資金を用意することができるので、有効活用したいと考える人が多いようです。
福岡銀行で取り扱う保険の種類はたくさんありますが、中でも退職金を活用する・年代に合わせた保険となると、4種類に絞ることができます。
- 年金保険
- 終身保険
- 医療保険
- がん保険
それぞれの特徴についても確認してみましょう。
年金保険
退職金を活用して、年金の仕組みづくりをしておきたい方も多いのではないでしょうか。
公的年金+預金の切り崩しよりは、公的年金+運用しながら引き出していくとといった方が、お金も長持ちする可能性が高いと言えます。
趣味などを思いっきり楽しむためにも、年金準備は有効でしょう。
福岡銀行では、円建ての他に米ドル建・豪ドル建ての年金保険商品もあるようです。
外貨建てでは為替のリスクを負うことになりますが、利回りも高くなることが期待できます。
終身保険
終身保険は、ご自身に万が一のことがあったときに家族にお金を残せる仕組みとなっており、葬儀費用やスムーズな相続手続きに活用されることが多い保険商品です。
預金は名義人が亡くなった際に即凍結となり、お金の引き出しをするまでに様々な手続きをふむ必要があります。
しかし終身保険であれば、あらかじめ受取人を指名しておくことができるので、スムーズに現金の受け取りができ、葬儀費用に賄うといった使い方も可能です。
こちらも円建て・外貨建てとありますが、最近は外貨建てで少しでも増やして残すといったニーズが高まっていると言えるでしょう。
医療保険
病気やケガでの入院や手術などに充てがうことのできる保険商品です。
病気やケガは予測することがほぼ不可能ですから、あらかじめ備えて事前に加入しておくこともおすすめです。
やはり年を重ねることによって、ケガや病気のリスクは高まりやすいですから、治療に専念するためにも加入しておこうといった方が多いと言えます。
がん保険
医療保険ではカバーしきれないガン治療にかかる費用。
がん保険に加入しておけば、万が一ガンになってしまった場合も、お金の心配なしで治療に専念することができます。
以前は不治の病とされてきたガンですが、治療に専念することができれば、治すことも可能になってきました。
ガンにならなかった場合は掛け捨てとなってしまいますが、日本では年間100万人以上が新たにガンと診断されるため、あらかじめ備えておくのも良いでしょう。
高い利回りで退職金運用したいなら「ヘッジファンド」もおすすめ
ここまで、福岡銀行を通じて退職金運用ができる運用先として、円定期預金、外貨定期預金、投資信託、保険をご紹介しました。
どれも比較的低・中リスクということもあり、期待できるリターンもやや物足りなく感じることも。
そこで、福岡銀行を通じての運用先以外でおすすめしたいのが、年間10%以上もの高利回りが期待できる「ヘッジファンド」です。
ヘッジファンドとは、投資家から集めた資金をもとに株式や債券、為替、商品先物、デリバティブなどの国内外の金融マーケットへ投資を実施します。
それら運用で得た運用益の一部が投資家へ還元されるという仕組みです。
ヘッジファンドのおすすめポイント
- 投資のプロに運用をおまかせできるので投資初心者や忙しい方でも安心
- 幅広い金融マーケットに投資を実施するので、リスクの分散・収益獲得が効率的
- 空売りやレバレッジなどの高度な戦略の活用で下落相場でも収益を狙う
ヘッジファンドではリスクの分散と下落耐性の強さから、低中リスクにも関わらずに年間10~20%もの高い利回りを期待できます。
ちなみに以下は筆者おすすめの日本国内ヘッジファンド会社です。
ヘッジファンド | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|
BMキャピタル | ・10年以上の運用歴 ・平均年間利回り10%以上 ・マイナスになった年ゼロ回 |
BM CAPITAL 公式サイト |
ハイクア・ インターナショナル |
・関連ベトナム企業への事業融資 ・年間利回り12%(固定) ・500万円から出資可能 |
ハイクアITN 公式サイト |
おすすめヘッジファンド①BMキャピタル
運用開始 | 2013年 |
---|---|
投資対象 | 日本株(バリュー株) |
年間利回り | 10%以上 |
最低投資額 | 1000万円 ※1000万円未満も相談可 |
資料請求または 運用の相談 |
公式サイトより無料で可能 |
BMキャピタルのおすすめポイント
- 2013年設立の国内産老舗ヘッジファンド
- 東大卒・英国バークレイズ出身のファンドマネージャーが運用を担当
- 日本の割安株への投資で安定志向
- アクティビティストとしての一面もあり企業価値向上を目指す
- 運用開始以降マイナスの年ゼロ回
- 年間平均利回りは10%以上
おすすめヘッジファンド②ハイクア・インターナショナル
運用開始 | 2023年 |
---|---|
投資対象 | 関連ベトナム企業 |
年間利回り | 12% |
最低投資額 | 500万円 |
資料請求または 運用の相談 |
公式サイトより無料で可能 |
ハイクア・インターナショナルのおすすめポイント
- 関連ベトナム企業「SAKUKO VIETNAM」に事業融資を実施し、貸付利息を投資家に還元する新しいスタイルのヘッジファンド
- ベトナムの安定企業への事業融資なので収益に波が無く安定的
- 年4回3%の配当金(合計年利12%)を投資家に還元
- 500万円から出資可能でヘッジファンドにしては少額からのスタートができる
ベトナムの関連会社への事業融資で利益獲得を目指すという、新しいスタイルでの運用をスタートさせた「合同会社ハイクア・インタ…
ヘッジファンドは福岡銀行を通じて運用するどの金融資産よりも高利回りで、かつ低中リスクで運用できるので退職金などのまとまった資金の運用先としておすすめです。
【退職金運用先レビュー】福岡銀行のまとめ
本記事では、福岡銀行でできる退職金の運用方法についてみてきました。
福岡銀行では特に退職金定期預金などを設けていないため、退職金運用にも通常の運用商品を活用することになります。
本サイトでは、退職金の預け先におすすめの運用先をランキング形式で紹介していますので、退職金定期預金以外の運用先を迷っている方は以下の記事も是非ご参考ください。
「退職金預け先ランキングから預ける銀行を検討したい」 「受け取った退職金のうち、一部を運用して増やしてみたい」 退職金を…
また高利回りが期待できる運用先としてご紹介した「ヘッジファンド」についても、今回ご紹介した「BMキャピタル」や「ハイクア・インターナショナル」の他にも国内のおすすめヘッジファンドをランキング形式で紹介していますので、是非こちらもあわせてご参考ください。
近年、資産運用の中で注目を集めているのがヘッジファンド。 ヘッジファンドは、投資金を預けるだけでプロに運用を任せられるう…