【三菱UFJ銀行・信託銀行】おすすめ退職金運用プランを解説

この記事では、普段ご利用されている方も多い三菱UFJ銀行のサービスで退職金を効率的に運用する方法を、本サイト管理人の佐々木達也(ささきたつや)がご紹介致します。

合わせて、グループ会社の三菱UFJ信託銀行の退職金運用プランも解説していくのでこれから退職金運用をお考えの方は必見ですよ。

まずは、三菱UFJ銀行で取り扱いのある退職金運用向け商品を見ていきましょう。

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三菱UFJ銀行でできる退職金の運用商品

三菱UFJ銀行では、以下の5つが退職者におすすめの運用商品として紹介されています。

  • 円預金
  • 外貨預金
  • 投資信託
  • 生命保険
  • ファンドラップ

では、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて確認してみましょう。

三菱UFJ銀行の円預金

まず始めに、円預金について解説致します。

三菱UFJ銀行の円預金で退職金を運用する、メリットとデメリットは以下の通り。

メリット ・元本保証で安全に運用できる
デメリット・ほとんど利息はつかず、運用効果が薄い

一昔前は10%前後の定期預金があったりと、預金を活用した退職金の運用は一般的でした。

しかし日銀によるマイナス金利政策がはじまり、預金金利は銀行の収益を圧迫しています。

よって、現在特別金利プランで運用される定期預金の取り扱いを中止している銀行も多く、三菱UFJ銀行もそのうちの一つ。

退職金特別金利の定期預金はありませんが、大口定期預金なら普通預金よりも多少利率が良いでしょう。

大口定期

まとまった資金の運用専用の大口定期。

三菱UFJ銀行の大口定期の利率は現状以下のとおりです。

期間 1ヶ月~年
金利 年0.002%

普通預金の金利年0.001%とほとんど変わりませんね。

1000万円預けた場合、1年間の利息は約200円。10年間預けても約2000円、そこからさらに税金が差し引かれるので運用効果は低いと言えます。

そこでもう少し高い金利を狙って預けたいという方は、外貨預金を検討してみてはいかがでしょうか。

三菱UFJ銀行の外貨預金

まずは、外貨預金で運用するメリット・デメリットについて確認してみましょう。

メリット ・円預金に比べて金利が高い
・他通貨を保有することで分散投資の効果も
デメリット・為替の変動によっては元本損失の可能性がある

特に先進国では金利の引き下げが行われているところが多く、昔ほど魅力的な金利で提供しているところはあまりありません。

それでも日本より高いところがほとんどですから、為替リスクを許容できる方は検討をおすすめします。

外貨預金のプランやレート

国別に外貨預金の金利を比較してみました。

期間は1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年から選択できます。

米ドル(USD) 0.01%
イギリスポンド(GBP) 0.001%
スイスフラン(CHF) 0.001%
ユーロ(EUR) 0.001%
オーストラリアドル(AUD) 0.001%
ニュージーランドドル(NZD) 0.01%

一番主流なアメリカドルは0.01%と、大口定期の0.002%よりも高い金利となっていますね。

解約時の為替によっては本来預けた金額を下回ることもありますので、為替リスクがある点も注意が必要です。

ポイント

日本円⇄外貨に換える時にも手数料がかかります。一般的には窓口よりもインターネットで申し込みをしたほうが手数料が低く、お得に換えることができるでしょう。

さて、預金ではなくもう少し本格的に資産運用に挑戦したいという方は、投資信託を検討してみてはいかがでしょうか。

三菱UFJ銀行の投資信託

投資信託も退職金の運用に活用しやすい商品と言えるでしょう。

しかし、手数料の高いものには注意が必要です。

メリット ・好きなテーマを選べる
・運用はプロがおこなってくれる
・分散投資が可能
デメリット元本損失の恐れがある

退職者向けの投資信託プランは特にありませんが、三菱UFJ銀行で購入可能な退職金運用におすすめの投資信託をご紹介致します。

おすすめの投資信託

投資信託を購入するにあたって無視できないのが、購入手数料や信託報酬等のコストです。

同じパフォーマンスであればコストが安いものを選んだほうが、最終的に受け取れる利益が大きくなりますよね。

投資信託のテーマももちろんですが、コストも重要視して選びましょう。

eMAXIS Slimシリーズ

eMAXIS Slimシリーズ
(引用:eMAXIS Slim

三菱UFJ国際投信が運用するeMAXIS Slimシリーズは、低コスト投資信託の代表的存在。

このシリーズの1つが「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」で1位を受賞、その他4本が10位以内に入賞するなど人気を集めています。

(参考:投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020

入賞ファンドは海外株式・債券にも投資するファンドであることからも、これからは日本だけを投資対象としたものより、世界の株式成長をどんどん享受していこうという流れにあることが汲み取れます。

他行で販売される投資信託との比較

上記投資信託の中でも人気のあるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と同カテゴリーの投資信託で、負担するコストを比較してみましょう。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬 0.1144%
同カテゴリーの投資信託平均的な信託報酬 1.52%

(参考:モーニングスター

かなりの低コスト。投資対象が同じであれば、パフォーマンスもほとんど同じになりますよね。

得られた利益から引かれるコストが少ないほど、最終的に受け取れる利益が高くなるのは当然。

ポイント

実はこのeMAXIS Slimシリーズ、メガバンクで取り扱いがあるのは三菱UFJ銀行だけなのです。
興味のあるテーマがあれば、購入してみましょう。

三菱UFJ銀行の生命保険を目的別に解説

退職金というまとまったお金が入った段階で、保険契約を検討する人も多いでしょう。

退職金で保険契約をするメリット、デメリットは以下の通り。

メリット ・将来受け取る年金の仕組づくりができる
・病気や介護に備えることができる
・受取人を指定してお金を残すことができる
デメリット・短期で解約すると払込み額を下回る可能性がある
・大きなリターンは見込めない

退職金を受け取る世代の方たちに人気の保険商品を、三菱UFJ銀行のラインナップからご紹介致します。

自分で使いたい

豊かなセカンドライフに備えるために、検討すべき保険は以下の通りです。

  • 年金保険
  • 医療保険
  • がん保険
  • 介護保険

年金保険から順に解説致します。

年金保険

特定の期間運用をし、その成果を一括または年金形式で受け取ることができます。

万が一運用期間中に被保険者(保険をかける対象の人)が無くなった場合、死亡給付金が支払われます。

国から受け取る年金とプラスアルファで受け取ることができるため、余裕のある生活が叶うでしょう。

医療保険

病気や怪我による入院や手術などの際に、入院給付金・手術給付金を受け取ることのできる保険です。

医療保険の内、定期型は一定期間で更新をし、定められた年齢まで保険契約が継続します。

終身型ですと保険の契約は被保険者が亡くなるまで継続します。

がん保険

がんと診断された場合にがん入院給付金、がん手術給付金等の保障を受けることができる保険です。

医療保険と合わせて加入する人が多い傾向にあります。

介護保険

要介護状態であると認定されると、一時金や年金が支払われる保険です。(稀に認定と関係なく、保険会社独自の基準で給付を行うケースもあります。)

一定期間の運用期間が設けられているわけではなく、契約当初から介護保障を受けることができます。

商品によりますが、万が一亡くなられた場合に死亡保険金が付くタイプもあります。

大切な人に残したい

家族などに残したいと考える人におすすめなのが、終身保険です。

終身保険

終身保険は、被保険者が亡くなった場合の保障が一生涯続きます。

保険料を一括払いする一時払終身保険と、分割払いする平準払終身保険があります。

退職金受取りをした人は、一時払終身保険を選ぶケースがほとんどです。

また、死亡保険受取人をあらかじめ指名することができるので、遺産分割もスムーズになりやすいと言えます。

三菱UFJ銀行のファンドラップ

テレビCMなどで見かけることの多くなった、ファンドラップ。

お金を預けるだけで、代わりに投資のプロに資産を運用してもらえる点から、投資初心者の方を中心に多くの投資者の人気を集めています。

ただ、「ファンドラップ」という名前は知っていても、その仕組みまで完璧に理解できている人はあまり多くないのではないでしょうか。

ファンドラップは、投資一任契約を結びますが、これは投資のプロに、資産の運用から管理までお任せすることができる契約のことを指します。

  • 運用の方法がわからない
  • リスクを取った運用はしたくない
  • 資産運用に手間をかけられない

よって、上記のような人にファンドラップは向いていると言えます。

そんなファンドラップを退職金に利用するメリット、デメリットは以下の通り。

メリット・プロが資産運用をかわりに行ってくれる
・自分のリスク許容度に合わせた運用が可能
デメリット・手数料が割高である

三菱UFJ銀行では、以下の2つのコースを用意しています。

MUFGファンドラップ
(引用:三菱UFJ銀行 ファンドラップ

リスク分散コースではその中でも10のスタイルに分かれており、ご自身にとって適度なリスクをとった運用が叶うと言えるでしょう。

三菱UFJ銀行ファンドラップの特徴

コースとスタイルを決めた後、オプションや特約を付けることでで更にカスタマイズすることが可能です。

オプション1:プロフィットロック・ロスカット

利益を逃したくない人や、損失の拡大を避けたい人におすすめ。

あらかじめ設定した水準で、自動的に利益確定と損失確定を行います。

オプション2:定時定額払戻

運用は継続しつつも、定期的に資金を使っていきたいという人におすすめ。

年に4回、指定された預金口座にあらかじめ設定した払戻金が入金されます。(三菱UFJ信託銀行の口座を開設する必要があります)

オプション3:運用資金待機コース

相場が乱高下している時など、運用を一時的にストップさせたい人におすすめ。

一時的に資産を売却し現金にして置いておきます。相場変動の影響を少なくさせる効果が見込めます。

特約:資産承継特約

ファンドラップで運用する資産を、ご家族に残したいという方におすすめ。

万が一のときの運用資金の受取人をあらかじめ指定することができ、受取時に必要な手続きも簡単です。

三菱UFJ銀行での退職金運用は結局どれがおすすめ?

三菱UFJ銀行での退職金運用プランを見てきましたが、おすすめは投資信託や保険、ファンドラップではないでしょうか。

退職金は高金利の定期預金に預けるのが普通でしたが、銀行の収益を圧迫するため、多くの銀行で廃止に追い込まれています。

ご紹介した三菱UFJ銀行でも取り扱いを中止しており、退職金を預金にするのはあまりメリットが無いと言えるでしょう。

定期預金で退職金の運用をお考えの方は、まだ退職金特別金利で定期預金を展開する別の銀行でなるべく早めに申し込むことをおすすめします。

さて続けて、同じ三菱UFJフィナンシャル・グループに属する三菱UFJ信託銀行の退職金運用プランについてもご紹介いたします。

三菱UFJ信託銀行でできる退職金の運用商品

グループ会社の三菱UFJ信託銀行では、退職者向けに以下の4プランが用意されています。

  • ファンドラップコース
  • 投信コース
  • ずっと安心コース
  • 定期預金コース

それぞれ共通しているのが、どのコースにも定期預金が含まれているという点でしょうか。

同じグループの三菱UFJ銀行では高金利の定期預金が廃止されましたが、信託銀行の方では継続していますね。

ちなみに退職者プランの対象となる資金は、退職金だけに限らないそうです。

しかし、退職日または退職金の受取日から、2年以内の人に限定されている点のみ注意が必要です。

どういった内容のコースになっているのかの例をご紹介致します。

ファンドラップコース50

ファンドラップ50コースは、プロに運用を任せるファンドラップと円定期預金をセットにしたコースです。

※ファンドラップは、三菱UFJ銀行のファンドラップと同一のものになります。

ファンドラップ純増コース

(引用:三菱UFJ信託銀行 ご退職者特別プラン

円定期預金の金利7.0%とはかなり欲張ったコースに見えますね。

しかし、小さく預入期間3ヶ月とある点には気づいておかねばなりません。

改めて以下注意点をまとめてみましたので、確認してみましょう。

【 注意点 】
  • ファンドラップと定期預金合わせて500万円以上の契約となる
  • ファンドラップは300万円以上でなければならない
  • 総額の50%以上をファンドラップにする必要がある
  • 円定期預金の預入期間は3ヶ月の限定である
  • 満期日以降の定期預金金利は、通常定期預金金利となる

このコースはファンドラップを新規に契約する人が対象で、ファンドラップの契約が300万円以上必要となります。

ファンドラップと円定期預金の総額が500万円以上になることが条件ですので、最低でもファンドラップ300万円、円定期預金200万円で契約することが必須です。

さらに円定期の金利は7%と好条件ではありますが、3ヶ月の限定金利です。

3ヶ月の定期預金が満期になった時点でファンドラップも解約すると、高い確率で損失になる可能性も。

あくまでも、ファンドラップをメインに運用していきたいという人向けと言えるでしょう。

投信コース50

投信コース50は、個別に選べる投資信託と円定期預金をセットにしたコースです。

ファンドラップ純増コースと同じく、最低預け入れ額は総額500万円以上となっています。

投信コース

(引用:三菱UFJ信託銀行 ご退職者特別プラン

こちらも円定期預金の金利が7%と魅力的ですが、3ヶ月の限定金利です。

【 注意点 】
  • 投資信託と円定期預金合わせて500万円以上の預け入れが必要
  • 総額の50%以上を投資信託にする必要がある
  • 円定期預金の預入期間は3ヶ月の限定である
  • 満期日以降の定期預金金利は、通常定期預金金利となる
  • 対象となる投資信託の購入手数料が高額な場合も
  • 対象となる投資信託の信託報酬も高いものがほとんど。

投資信託は、三菱UFJ信託銀行がセレクトしたものの中から選ばなければなりません。

対象となる投資信託を確認してみましたが、手数料の高いものが中心でした。

せっかく定期預金の金利が高いものの、手数料で相殺もしくはマイナスになってしまう可能性が非常に高いと見えます。

ずっと安心コース

ずっと安心コースは、定期的に一定額の受取りができる元本保証のずっと安心信託と、円定期預金をセットにしたコースです。

ずっと安心コース

(引用:三菱UFJ信託銀行 ご退職者特別プラン

ファンドラップや投資信託のコースと比べると、円定期預金の金利の条件は悪いと言えるでしょう。

【 注意点 】
  • 預入れ金額の総額が1000円以上6000万円以下に限定される
  • 総額のうち50%以上はずっと安心信託にする必要がある
  • 円定期預金の預入期間は3ヶ月の限定である
  • 満期日以降の定期預金金利は、通常定期預金金利となる

ファンドラップや投資信託のように、預入資金を運用するわけではありませんので、元本保証がなされています。

言い換えると、増える可能性もほとんど無いということでしょう。

ずっと安心信託

(引用:三菱UFJ信託銀行 相続型信託ずっと安心信託

期間を決めて定期的にお金を受取り、もし万が一のことが起こった場合は家族が一時金を受け取るか、同じように定期的にお金を受け取るプランを選択することが可能です。

退職金は絶対に減らしたくない、お金があると使ってしまうので定期的に定額だけ引き出して使いたいという方に向いていると言えるでしょう。

定期預金コース

退職金を受け取ってから、運用の待機資金として定期預金を組みたい人におすすめなのが定期預金コースです。

定期預金コース

(引用:三菱UFJ信託銀行 ご退職者特別プラン

上記3つのコースに比べて金利条件は悪いですが、確実に増えるため3ヶ月だけ預けるのも1つの手でしょう。

【 注意点 】
  • 預入れ金額は1000万円以上5000万円以下に限られる
  • 円定期預金の預入期間は3ヶ月の限定である
  • 満期日以降の定期預金金利は、通常定期預金金利となる

3ヶ月の期間限定金利ですが、預けている間に自分に合う運用方法を模索しても良いかもしれません。

まとめ:三菱UFJ銀行の退職金運用プラン

ここまで、三菱UFJ銀行及び三菱UFJ信託銀行で退職金を運用する方法についてご紹介しました。

ここまでの内容を踏まえ、保険や手数料の低い投資信託を検討したいという方は三菱UFJ銀行に、3ヶ月の期間限定であっても普段より金利の良い定期預金に預けたい方は三菱UFJ信託銀行を検討すると良いでしょう。

とはいっても、退職金の運用先の選択肢は同銀行だけでありません。

複数の銀行はもちろんその他の金融商品を比較・検討し、ご自身に合ったものを選びたいところです。

あまり耳にしたことがない方もいらっしゃるかもしれませんが、ヘッジファンドという年利10%以上も狙える運用方法もありますので、興味のある方は一度以下の記事も参考にしてみてください。

本記事内の情報は執筆時時点の情報となります。最新の情報は各銀行ホームページにてご確認頂くことをおすすめ致します。
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